グランプリ

グランプリ

【作品名】: 「Breathing article」
【作者名】: 大塚 雄人・佐々木 麻美
【コンセプト】:
背景
一般にケイタイなどの電子機器では内部の複雑な処理は隠され、 アイコンやテキストを用いたGUIを通して機器と対話しています。 しかしいつも持ち歩き、そばにあるケイタイは メロディーやメッセージを通していつでも生活に入り込んでくる道具です そのため、そうした記号やメッセージを解釈する必要があるGUI的な世界観は 自分のリズムを崩されるように感じます。 常に持ち歩くことがストレスにならず、ケイタイに愛着をもって心地よく使うには GUIと接しているのではなく、直接にケイタイの変化が見え、感じられるような感覚が 重要だと考えました。

コンセプト
私たちの提案するBreathing Articleは まるでそばにいる人の呼吸を聴くように、機器の状態や変化を 自然に感じられるケイタイです。 状態や変化をテキストやメロディで知らせるのではなく 「振る舞い」として表現するすることで 私たちは、それを「理解」するのではなく、「感じ取る」ことができる。 そんなケータイを目指しました。

形状・GUI
このコンセプトを形にする為に 中身の機能を「外装」で隠すようなデザインではなく、 透明な外装を通してケイタイのコアが直接見えるているようなイメージを形にしています。 また、その透明な部分も中身とそれを覆う外装と分かれているのではなく 本体にあけられた2カ所の開口部を通して「内」がシームレスに「外」につながり いつの間にか自分自身を覆っているような形状にしています。 さらにGUIは、表示を読んで理解するものではなく、 ケイタイの「振る舞い」や、「表情」の表現として存在します。 アイコンや文字は、手に取ってしっかり見る状態に最適化されていますが、 振る舞いとしてのGUIは、情報の流れや勢い、リズム、方向性を表現します。 透明の殻に包まれた形状は、この画面の振る舞いが筐体全体に映り込むので 少し離れた場所に置いてあるときでも、ケイタイの状態を感じることができます。

インタラクション
ユーザの操作に対しての道具の振る舞いは、その道具のいわば「人柄」「性格」です。 人でも相づちを打ってくれるほうがうまくはなせたりしますが、 打てば響くような、自然で気持ちのいい反応のケイタイであってほしいと考えました。 自分のアクション、例えば充電プラグやSDカードを差し込んだときに、 電気や情報がすーっと入っていく感じがある、など 操作に対しての「反応」がいい事は本能的にきもちがいいし、愛着もわきます。 着信にしても、携帯電話に響きとして伝わる事で余韻が残り、 緩やかに着信に気づく事ができます。

まとめ
このような変化に対する「振る舞い」のデザインに注目した新しいケイタイBreathing Articleは ケイタイと人との関係を、単に便利だから使っているというものから 持ち歩き、使うことが心地よい道具という 新しい関係を提示できるのではないかと考えています。

C L O S E