ゴールド賞

ゴールド賞
【作品名】: 「Cellphorium」
【作者名】: 江口 海里
【コンセプト】:
コンセプトは「バスタイムセラピーを演出する携帯」です。バスタイムセラピーとは照明やキャンドルを浴槽の中に入れ、電気を消して音楽をかけ、のんびりと入浴しリラックスする事です。 私もよく行いますが、ストレスの多い現代社会において、入浴にリラックスを求める人が増え、バスタイムセラピーを日々の習慣にする人が増えてきています。 そんな中、携帯電話は防水性能の向上によってバスルームへ持ち込めるようになりましたが、防水機能を生かしきれていないものが多いように思います。また、今のグラフィックや着信音はムードをこわしてしまうものばかりに思います。
今回の提案はバスタイムセラピーという人々の新しい習慣へのアプローチです。 その実現には四つの要素がつながりあう事が必要でした。

その(1)
 バスルームへ持ち込む時の事を考え、安全で新しいスタイルを考えました。
バスルームには携帯電話を置く場所はほとんどなく、どこかへ置いて落下したりしないように考えたとき、花やキャンドルなどと一緒に浴槽の水に浮かべる事が理想的だと思いました。

その(2)
 バスタイムセラピーのムードを壊さない、インターフェースやグラフィックを考えました。
表示部は自然と水たまりができるように緩やかに凹んでおり、待機中はその水溜りに一匹の魚が泳いでいます。例えばメールを受信すると、別の魚が訪ねて来てメールを読み上げてくれ、こちらも音声でメールを送信します。バスタイムセラピーが興ざめしないために文字や手を全く使わないインターフェースが理想的だと思いました。

その(3)
 水に浮かべた時にも美しい外観デザインを考えました。
素材を前面半分透明にし、水に浮かべた時に透明の部分だけが見える事で「より水に溶ける」という美しい印象を表現しました。浮かんでいる時は水に溶けて存在感が無くなるような外観デザインが理想的だと思いました。

その(4)
 使用を想定し、濡れた手でも落としにくいフォルムを考えました。
表示部は凹み、背面を膨らませる事で持つと自然と手になじみます。濡れた手でフルタッチディスプレイを操作する時に落としにくくする為に検証した結果、小さく薄く、「指に乗せる」ようなふくよかなフォルムが最適だと思いました。

この四つの要素をつなげる事で、魅力的で美しい、新しいコミュニケーションを確立した、ユーザーを癒す理想的な形態ができました。名前は携帯電話=Cellphoneと水槽=Aquariumを混ぜた造語、Cellphorium(セルフォリウム)としました。

C L O S E